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「え~具体的にはアイドルというのはチェキ屋さんをやっておりまして~」
(2019年夏。週刊フジテレビ批評、TIF編にて、絵恋ちゃん(地下アイドル)の発言。)
ライブ後のチェキ会と呼ばれる交流が地下アイドル界隈にとっての大きな収入源となっていたわけですが、
このコロナ期間、そもそもライブが無いとなると、(或いは無観客ライブがあったとしても)、収入源は何かで作らねばならない、
そんな中色んな試行錯誤の上出来上がった形が通話特典会でした。
というわけで、今回は色々な”通話特典会”の形、簡単に言えば各アプリのレビューです。
前回のvol.1といい、誰に向けて書いている記事なのかなんとなくわかってきたかもしれませんね?
前置き
コロナ自粛期間が終了するか?というこの時期になって、各社アプリケーションが一気にアップデートを仕掛けてきました。おせーぞ。
というわけで、多少追いついていない内容があるかもしれませんが、できる限り変化も追えていけたらなと。
また、なんでそんな比較書けるの?っていう点に関しては、推しメンの数だけ推しグループがあり、みんなバラバラだから、、、ってことですね。早く大量のアプリ消したい。
アプリ概要とレビュー
1.WithLIVE
2018年10月リリースのアプリケーション。
使用グループはアキシブprojectや君キュン、アンダービースティー、Revival:Iやたけやま3.5など。いちぜん!はtalkportに移行しました。
元々は男性アイドルグループさんや俳優さん等が使われていたようです。
流石に長期間使われているだけあって、「通話前テスト機能」もしっかりしている。
また、オタク側にも”フィルター”(映像補正)がついてて、やさしい(のかもしれない)
入室待機の状態から画面にタイマーが表示されるが、「通話尺まで含めての残り時間」なので注意、不意に始まる(僕はこれでミスりました!!!)
入札機能があったりする(使っている運営は見つけられませんでした)
4GLTE接続推奨ですという画面が毎度出てくるので、日本人の”Wi-Fi”の安定性が如何にゴミなのか、とても良くわかる(どうせそういう問い合わせが来るんだろう)
ポイントは1pt1.1円(Web購入)、1.48円(iOS購入)。
こんな話もw
ちなみになんということでしょう、Android版は通話機能のみで、枠購入や決済機能がありません!w草!w
自分はSYLとフレオのアイドルで使いました。
2.TalkPort
2019年12月β版リリース。株式会社seedive。
2020年6月時点での使用グループは多岐に渡る、一番使われているんじゃないでしょうか?
自分が一番最初に観測したのは3月のあっとせぶんてぃーん@17_maidのオンラインお給仕(そう呼称する)でした。早い段階から積極的に動く運営さんは大好きです。
ここで紹介するアプリケーションの中では一番構造が単純。猿でもわかるレベル。
Webで枠を購入し(先着)、アプリ自体にはユーザー認証とカメラ通話機能しか持たされていない。Apple税をうまく回避してますね。
決済は外部システムではなかったですが、カード番号の保存などは無し。
1のwithliveや、後述のアプリケーションを利用していたグループも、5月中旬頃から一気にTalkPortに移行してきました。
主な理由として、ある運営さんの話によれば、”手数料”の話、あと後述のチェキチャとの比較では、ユーザー側の声が届くようになるという点、でした。
最近まで通知機能がなかったので、特典会を寝飛ばすという事件を時々見かけました。僕は寝飛ば”””され””””ました。なことあるかよーーーー!!!!!
画質音質はかなりいい方です。しかし5Mbpsも消費します!w
アダプティブビットレート導入しろよ、無理だろうけど…って顔です。
画面録画・スクショ禁止って言ってますけどできるらしいです、僕はやらないので知らん。
一応電話プラン(オタク側の映像を送らない)があります。しかし向こう側には映像オフのプランはありません。電話でいいからってことですかね…笑
3.チェキチャ!
2019年12月リリース組。神宿のメンバーをモデルに採用した広告は結構目に入ってきましたね。
チェキ+”チャット”でチェキチャ。このアプリのみオタク側は声じゃなくてチャットで参加します。場所を選ばずできるメリットもありつつ、オタクの声が聞けないのは寂しいという意見も。
採用グループは、先述の神宿を始め、マジパンや、ArcJewel系の愛乙女☆DOLLやJewel組等全て、Stand-Up!系のアフィリアやイケてるハーツ、トイプラ系のキラフォレ等。
へなぎさんと偉い人が繋がってなにか改善されるかなと思ったけどそこら編はあまり無し。
あの歌詞サイトのUtatenと同じ、IBGメディア株式会社が作ってます。一部のグループではおなじみ、「ココだけメール」もここです。
とはいえ全然流行らず、一気にユーザーが増えたのは2月後半あたりから。
予約殺到したとき鯖落ちしてましたねぇ。残念ながら6月になっても画質音質はクソほど悪いです。
1pt1.1円程度で、Web購入、iOS、Android購入とも全て単価はほぼほぼ揃っていて、ボーナスポイントがちょこちょこ付加される感じ。
今は1000pt単位で販売してますけど、最初は2k5k9k単位で販売、トークは一回3kとかいう設定でしたからねw流石にみんなは?って言ってましたね。
他のグループの、「時間枠」を買う方式と違って、整列方式を取っています。
19時スタート、一人2分枠で、あなたは何番目に並んでいます、といった感じですね。良くも悪くも現実っぽい感じはするけど、インターバル時間が人によってまちまちなので、最初から時間枠提示しろと思わなくもなかったり。
買い占め、連続枠は不可。最後尾に並び直すスタイル。ここも現実に即してる感じですね。
インカメの映像がそのまま送られてくるのでアイドル本人にとってはなかなかのイジメです。盛れないからクソって誰かが言ってた。補正フィルターは優しさだよ、、、作ってるの確実に男だと思う。
あと悲しい規約!チェキのSNSへのアップロードが禁止!これだけは!本当に残念極まりない!!!オタクしてたら!!!わかるでしょ!!!!ねえ!!!
いいところは動画のアーカイブが残ります。有料ですけど!
なんかプレミアム会員加入したら解約方法わからなくて一生お布施してる。なんで。
あと”チェキ”チャなので、落書きチェキ(写メ)が残ります。今回は詳しく書きませんが、OnlyFive程細かい書き込みはできない(そもそもスマホで無理)ので、おまけ程度かなぁとも。
でもやっぱり残るものって嬉しいですね。
4.For U
2020年3月リリース組。
コロナに乗っかってオタクから吸い上げるビジネスは残念ながらいい印象を持てませんが、同時に賢いとも言いますね。
使用グループはprediaや、Neat And Clean、TEARS、Sistersあにま等。
同じ事務所だからといって一緒になるわけではないようです。
決済は”ハート”を利用。1ハート=110円(Web購入)、122~125円(iOS購入)。
Appleの販売手数料は3割ですから、これでもForU側は損していて、先日アプリ側の決済が廃止になりました。
スクショ禁止、Androidアプリは権限から無効にしてありました(root回避可)。
決済にStripeを利用。この点は安心です。
画質音質は中。TalkPortよりは悪いですが専有帯域が狭いので電波が悪い環境でもマシかも。
ONEtoONE Agencyのアイドルでしか使いませんでした。
5.Zoom・Skype(番外編)
言わずと知れたビジネス用会議アプリケーションです。
放送業界ではSkypeTXと言って、番組にシームレスに参加できるようなシステムが以前からあったのですが、気づけばZoomで番組を構成していることが本当に増えました。それくらいの形勢逆転です。
アイドルのライブ配信以外のコンテンツ(Youtubeの番組等)も、概ねZoomで作られていると言っても過言ではないでしょう。
1-4との違いは、決済ベースを持たない(当たり前ですね)こと。
現金至上主義社会であったアイドル界隈では、ここ一年やっとキャッシュレス決済が導入され始めまして、Paypayやクレカ決済を使える所が増えてきました。
そんな中、QR決済を導入してたプリュさんが僕の知ってる中では最速のZoom採用特典会を開始。
このツイートにへなぎさん(トイプラ代表)がPaypayわからん…って書いてるのはちょっとジワリました…。
自転車操業に近いアイドル業界で高額手数料では厳しいようです。
酒井さんはアイドルに対して、持続化給付金に対しても積極的にサポートを行っていたようで、とても好感が持てますね。良い事務所だと思います。
枠取りベースにTIGET、決済にPaypay(後に通販サイトを使用したその他の決済手段も対応)。
TIGET自体もここ最近で決済システムを導入してますから、それでもいいですが、極限まで手数料を減らすには上の方法が最善だったのかなと思います。
We=MUKASHIBANASHIさんも結構早かったです。
Skype使っていたのはあのシアターYesがサウピになってからの持ち主、カブキモノディージー系のグループとか。くらいしか知りません。
共通点として言えるのは、決済ベースとなるもの(通販サイトでも可)を持ってたかどうか、ですね。
なんかそこらへんは運営ネットワークみたいのがあるらしく、うまく中間媒体に搾取されない方法を共有していた所が勝ちだったのかなぁと。
BASEでオンラインショップなんてすぐ作れるんで他のアプリ使ってる所は全部BASEでやってくれって思いますけどね…。
他にメンチカさんではインスタライブのコラボ機能でやってた所もあったらしいです。これにはびっくりしました。
話は戻りますが、このZoom、ビジネスで桁違いに使われているということもあり、画質音質は十分(もちろん良くする為に音声設定は大事です)よく、バーチャル背景機能や、双方の音声ビデオミュート機能等、機能は十分です。
そして、個人的にすごく重要だと思っているのが、
「n分間の余韻」。
簡単に言えば、”時間です”宣告された跡のお別れタイム?です。
地上のアイドル、たとえばAKBや=LOVEさんなんかの握手会ではパワフルに剥がしが行われるそうですが、それでも一瞬で顔が見えなくなる訳ではなく、フェードアウトの時間があります。
さらに地下アイドル、そこらへんは大変緩く、何処のグループでも、多少の違いはありますが、タイマーが鳴る→止める→チェキ渡す→バイバイの流れで若干の余裕があります。
時間枠を買ってるアプリには到底できないことです。
これはZoomを使った特典会に参加する度に、あぁこれはメリットだなぁと感じます。
あ、でもZoomで次のオタクが入ってきて三者面談になった経験もあるのでそこは注意が必要かもしれません笑(面白かったけどw
6.電話
もう言うまでもないでしょう、電話です電話。
携帯電話?家電?
冗談です。みんな持ってますね携帯電話。まぁ家電でもできますが家電で推しメンと喋るオタクはほぼいないでしょうw
決済手段は5と同様、何らかの別媒体を利用する必要があります。
これのメリットは、慣れ親しんだ?音質。
そして、これだけは「受動」だということです。ほかは全部通話ボタン押さないと始まりません。寝ててもかかってくる。寝過ごしがちなオタクにはオススメ?
正直通話してて思ったんですが無理に動画にしなくてもいいのかなって思った瞬間もありましたよ。
(一応SkypeやZoomは着信しますが、こっちのID教える方式はどこもやってないですね)
まとめ!
運営側に処理できる能力があるならば、Zoomが最適解だと思いました。
そもそも推しメンにより還元されてほしいオタクにとっても、貴重な収入である運営にとっても、余計な手数料を取られることは、損でしかありません。
そしてその金額が上乗せされてるのは余計に悲しい!
感覚的には、チェキ価格と同じ(秒数も同じか30-1分長い程度)が適正価格かなと個人的には思います。
賢い運営の元でマネージメントされているアイドルが生き残る、そんな世界だと思いました。
みんなーーー幸せになってくれーーーー!!!!
僕は現場復帰がしたい。はやくライブハウスでライブが見たい。以上です。