M.2 (エムドットツー)(旧称 Next Generation Form Factor, NGFF) は、コンピュータの内蔵拡張カードのフォームファクタと接続端子について定めた規格である。 – M.2|Wikipedia
Intel 9シリーズチップセット搭載マザーボードから徐々に見かけるようになったM.2ソケット。
気付けば、ノートPCのWifiカードまでもminiPCIe接続のWLANからM.2接続に変わっていました。
実装密度的にはM.2の方が細かく、柔軟性も高いので近年のデバイスの小型化には貢献しているのかと。
という前置きはどうでもいいとして、本題はM.2ソケットのKeyIDと呼ばれるものです。
これはM.2ソケットが、SSDからWifiカード、WigigやGPS、Bluetooth、WWAN等の拡張インターフェイスの全てに対応可能なように作られているため、KeyIDで使用可能なデバイスを指定しましょう、というもの。
因みにこれは仕様上のものであり、換装しようとしてもBIOSの制限であったり、USB結線が無かったり、ということもあるので注意。
現状、市場で見かける製品は、A,B,E,Mkeyの四種類。
Keyの位置はソケット側から見て、右からA-Mの順。
分かりやすいように、M.2→miniPCIeの変換カードを作っているメーカーの表をお借りします。
引用元:ビープラス・テクノロジー http://www.hwtools.net/Adapter/M2MP1-jp.html
ここにはNVMe接続のSSDが載っていません。
NVMe接続ののSSDはMkey(ソケット左端)です。
現在販売されている一般・自作向けのマザーボードのM.2ソケットはほぼMkeyです。
NVMe接続のSSDはMkeyのみを持つのに対して、SATA接続のSSDはB+Mkeyなので、SSDならどちらでも挿せる、ということですね。
ノートやタブレットでは、SATAのみしか使えない(ソケットBのみ)、みたいなこともあります。
また、インテルワイヤレス製品選択ガイド
http://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/wireless-products/wireless-product-selection-guide.html
を
見ていると、Wigig対応+Wifi+BTの
Intel® Tri-Band Wireless-AC 18265
Intel® Tri-Band Wireless-AC 17265
は、
Wifi+BTのカード
Intel® Dual Band Wireless-AC 8265
Intel® Dual Band Wireless-AC 8260 http://amzn.to/2eUZu6e
Intel® Dual Band Wireless-AC 7265 http://amzn.to/2eV2Je1
Intel® Dual Band Wireless-N 7265
にあるEkeyがありません。
BTにUSB2.0、WifiにPCIeを1レーン、WigigにPCIeを1レーン使う都合上(且つKeyAの”Displayport”)?でしょうか。
錯覚で長さが違うように見えますが、長さは一緒です。
結論として、タブレットPC等で、Ekeyならば、Wigig非対応、Akeyならば可能性アリ!ということです。
Wigigのドックはまだ高いので、802.11adの普及が楽しみです。
参考までに、Venue11の7130はEkey、7140はAkey。(7140の横幅的に3030を刺すのは厳しそうですが。)
にしても802.11acのカード安くなりましたね。
Wigig対応のカードは横幅が広いので(8265は2230,18265は3030?)要注意。
さらにWWANカードはBkeyで、USB接続のみを使用するようです。
ANT30MOやME906J等。
おや、BkeyのスロットにUSB接続の機器を突き刺せそうですね・・・?