NEC Versapro VS VK12CをUSB PDで充電する

2014-2015頃に発売されたタブレット、NECのVersaproVS/VT及びLenovo製のThinkpad 10やHelixなどの充電には

Lenovo角型ミニコネクタ(と私は呼んでいる)が使われている。

今回のお話はそんな特殊コネクタのデバイスをPD対応にしようという内容です。

 

これらの電源電圧は12V。Lenovo角形コネクタ(フルサイズ、センターピンのあるタイプ)は恐らく19.5V程度かと思われる。

もちろん間違って入ることはない。

Type-CによるUSB-PD充電がこの直後あたりから普及し始めた為、あまりメジャーではなかったり。

秋葉原で投げ売りされていたこのタブレット、SIMスロットがあり、少し重いけど、それでもXPS13はテーブルがないと使いにくいので。

 

さて!そんなこんなで、専用コネクタ=専用acアダプタ なわけですが、それはもうデカくて嵩張る訳。(昔のPCに比べれば格段に小さいが)

XPS13 9360はUSB PD対応、他にもPD対応デバイスは増えてくることが間違いない、ということで、変換ケーブルを作りました。

 

まずPD対応充電器から指定した電圧を取り出すトリガーデバイス。

Aliexpressで10$程度。

型番はZY12PDS ZY12PDNなど…

一番最初に入手したのはコレ。

※写真と違うのは仕様だそうw
ボタンを押して、5v→9v→12v→15v→20vと切り替えます。

電源電圧はLEDで確認可能なんですが、問題点は、”間違って15/20vになると事故る”です。

 

尚、この基盤は、Dell Venue Pro 7130に流用しました。

7130は、20Vがかかっても問題ない構造の為、これでいいんです。

(24W充電をするには、電圧を上げてから端末に接続する必要がある)

(※7140の場合は電圧を上げる前に接続する必要があるらしい…)

(この端末はmicroUSBで19.5v/1.2Aを供給するバケモノ。ACアダプタは5vと19.5vが特別な仕組みで切り替わる方式。PDではないらしい)

 

さて、というわけで次に買ったトリガーはコレ。

組み込み用途向けで、裏の電圧設定ランドをブリッジしてあげることによって電圧を固定する方式。

これなら12Vを安全に出力出来ます。

 

次に入手するのはLenovo角形ミニコネクタ。

これが一番厄介でした…

最初は5.5/2.1mmのACアダプタ変換を買ったんですが、ちょっとスマートではなく…

(欲しい人いたらコメントどうぞ

 

結局見つけたのはこれ。ACアダプタの取り外し品?取り付け前の何か?の奴。ケーブルタイも純正と同じ。

DC Tip Plug Connector Cord Cable for Lenovo ThinkPad 10 Helix 2 4X20E75066 TP00064A 12V 3A Connector Charger Adapter
https://s.click.aliexpress.com/e/xcXnDtq

 

3$程度でした。二本買ったので一本余ってる(のでこちらも欲しい方いればコメントかTwitterへ)

 

次にこの角形ミニコネクタのピンアサイン。

ハウジング内側がGND、

内側の両面センターにあるのが12V、

片面だけにあるピンはよくわからなかったけど関係無いっぽい!

忘れましたが写真見る限り白線が12Vです。

両面挿し出来るのでその点は優秀ですね。

雑なスケッチをどうぞ。

ほんでなんとなく半田付けして、ホットボンドで固めて収縮チューブかけて完了!

トリガー基盤に合うサイズの収縮チューブがおまけでついてたんですか、見た目汚かったので後日作り直しw

これで遠征時のACアダプタはPD充電器1つにまとめることが可能になりました。

※ちなみにACアダプタはXiaomi 45w USB-PDチャージャー。コンセントの刃に穴がないのでオススメはしません。PDが日本で普及する前に買ってしまったもので。

 

追加:こちらのケーブル、AnkerのPD充電器では動作しません。何故なら12Vに対応していないから。残念…