こんばんは。
家電量販店に行き、LANケーブルコーナーを見ていると、ホコリにまみれて無造作に置かれたLANケーブルがありました。
そう、それが今回話題にするCat.7(カテゴリー7)のイーサネットケーブルです。
数年前まで、一般家庭においては1000Base-T(X)、100Base-TXというのが標準的でしたが、最近は10GBase-Tというものが存在します。
※以前からデータセンターなどにおいては光ケーブルで10Gbaseは存在しています。
古いLANケーブルでギガビットEthernetは使えるか
http://ascii.jp/elem/000/000/561/561734/
下の2つは現在策定されており、一般的に見かける表記としてはCat.6A/Cat.7があると思います。
さて、問題は端子の形状なのです。
JEITA(一般社団法人 電子情報技術産業協会)のpdfを御覧ください。
http://home.jeita.or.jp/is/seminar/110210_igcs/pdf/4.pdf
そう、Cat.7にはRJ-45コネクタを使用しないのです。
正しい端子はこちら。ちなみに二種類あります。
(画像は両方共Wikipediaより)
そう、家電量販店で売っているCat.7表記のケーブルはRJ45です。
日本の一般家庭用ルーターがTERAコネクタ装備していたら教えて欲しいです。
さてさてそんなケーブルを発売しているメーカーが幾つか存在します。
サンワサプライ
http://www.sanwa.co.jp/seihin_joho/cat7/
BUFFALO
http://buffalo.jp/products/catalog/supply/cable/lan/cat7/etp-c7-bl/
エレコム
http://www2.elecom.co.jp/cable/lan/ld-twsft/bm/
RJ45のままでこの伝送帯域が確保できると!
でもCat.7と表記するのは如何なものでしょうか。
Cat.6でも10Gbps対応ですから、RJ45機器にCat.7ケーブルを使用した場合は、実質Cat.6(A)程度のケーブルになってしまいます。
しかも値段が異常に高い!つまりただのケーブルがCat.6の2-5倍程度でございます。
STP/UTPの話を抜きにしても、”準拠”を買う意味ってほぼ無いんですね。
Amazonで商品一覧を見ていると勘違いして購入した上、良くなったと言っているレビューも散見されます。
しかもAmazonさん、Cat.6eじゃなくて、Cat.6Aですよ。
というわけで今一番お勧めなのはCat.6/6Aです。
一軒家を新築するなら是非「Cat.6(またはCat.6A)の壁コンセント」を作ることをおすすめしますよ~。
6Aはまだあまり発売されていないのが現状なので、
ケーブルを購入する際はCat.6がコスパ的にも良いかと思います。
以上、ホコリまみれの商品を見て思ったこと、でした。
追記:メーカーでは”準拠”であり対応ではない、ということのようですので記事タイトル修正しました。
Q.【LANケーブル】「対応」と「準拠」の違いはなんでしょうか?
【回答】
弊社では、以下の内容として定義しております。◇対応
規格で定められている(カテゴリー5、カテゴリー6など)通信速度、材質、寸法・形状など
全ての項目を満たしているもの。◇準拠
通信速度は各カテゴリーと同等の品質を持つが、材質、形状・寸法などが規格外となるもの。
準拠品の多くはそれぞれのメーカー独自の形状や機能を持った製品となっています。
2017/04/18
さらに追記。念の為に書いておきます。
GG45にはmode1,mode2とありまして、上の画像はmode2です。
GG45のmode1=RJ45コネクタですから、そのケーブルのカテゴリは6Aまでです。
つまいmode1は無いもの、として捉えると、わかりやすいのではないかと思います。
NETGEAR等が出している、10GBASE-Tのスイッチを見ればわかりますが、コネクタはRJ45です。
つまりCat.6A、またはCat.6(距離制限あり、37m)を使うわけですね。
BUFFALOもオーディオオカルト族向けに変な製品を出していましたが、”そんな規格はない”ですから、
ハイレゾ等以上にオカルト要素の強いものとなっています。
そしてこんなプレスが…
超高速ネットワークを実現するカテゴリ7A対応のLANケーブルを発売。|ニュースリリース – サンワサプライ株式会社
https://www.sanwa.co.jp/news/201703/kb-t7a/index.html
笑っちゃいますね。
まぁCat.6A相当として使えますが、30mまでしかない所を見ると、じゃあCat.6でいいじゃん、という話に。
私自身は1Gスイッチで、以下のフラットLANケーブル15m(1109円)を使っていますが安定して0.95Gbps(規格は1Gbpsなので95%)出ていますので、オススメしておきます。それでは。
サンワサプライ カテゴリ6 フラットLANケーブル 15m ホワイト LA-FL6-15W
わかりやすいパワポを見つけましたのでご紹介。
とある通信工のつぶやき – JANOG
https://www.janog.gr.jp/meeting/janog28/doc/janog28-toarutsushin-ver1.0-after.pdf
Cat.6″e”の話もありますね。Amazonのカテゴリーに6eがあるのは害悪だなぁと密かに思っております。
それでは。