各種DTVチューナーとしても使えるかもしれませんが、本稿ではSDRのドライバ導入を前提とします。
まずR820T採用チューナー。
aitendoなんかで売っているこやつ。
ワンセグRX DVB-T+DAB+FM R820T高性能受信機
http://www.aitendo.com/product/7025
後述のFC00XXシリーズと比べて使用中の消費電力は倍の260mA程度。
そして発熱が一番大きい上、周波数変動が激しい。
水晶発振器を交換しない場合はAFC(Automatic frequency control)の併用したほうが良いかも。
ただし、周波数範囲が24-1766MHzととても広い。感度については後述。
フルゲインにするとIMが非常に沢山現れ、弱い波は見えなくなる。
次はFC00XXチューナー。
一般に流通している商品の中でチップは2種類。
DS-DT305 FC0012/13(ゾックス)
LT-DT306 FC0012/13(RED SPYCE)
LT-DT307 FC0012(RED SPYCE)
DS-DT308 FC0013(ゾックス)
LT-DT309 FC0013(RED SPYCE)
DS-DT310 FC0013(ゾックス)
ゾックス製はF型変換コネクタが付属している。レッドスパイス製は付属しない。
DS-DT308が秋葉原の浜田電機でよく叩き売りされていた。
R820Tチューナーより非常にコンパクトで発熱も少ない。
FC0012を買うくらいならFC0013で良いと思う。
消費電力は110mA。
周波数範囲は
FC0013 22-1100MHz
FC0012 22-948.6MHz
感度に関しては、こちらを参考に。
Wコールがききたくて: RTL-SDRドングルの性能比較
http://ala1530s.blogspot.com/2013/06/rtl-sdr_21.html
実際この通りで、感度には大差ありません。
衛星のIFを受信するにはFC0013では不足のためR820Tを使用。ADS-Bの場合もFC0013では難しいようです。
WFM(FMラジオやIEM、ラジオマイク)、アマチュア無線や鉄道、航空無線、デジタルの消防無線等に於いてもFC0013で十分です。
SDR系アプリケーション一覧
→http://www.rtl-sdr.com/big-list-rtl-sdr-supported-software/
追記:ADS-Bでアレコレしていた方も結局R820Tに戻されていました。
スマホSDR用チューナをDVB-TからISDB-T(ワンセグ)に変更しました
http://kenshi.air-nifty.com/ks_memorandom/2015/11/fleaz-f5sdrfc00.html
ISDB-C(≒DVB-C)に使えるかと思って購入した「Astrometa DVB-T DVB-T2」もSDRで使えるチップが入っていたのでご紹介。
R820Tと基本的に同じセットです。日本円にして1000円程度。
これには、三種のチップが載っています。
RTL2832Pは、RTL2832Uでおなじみの一番最初に紹介したスティックの上位チップ。
DVB-T復調器に、外部復調器のTS入力を追加したもの。
R828Dは、RafaelMicroのRFチューナー。R820Tの上位です。
SDRで使用した場合、Gainを49.6dBの最大に持っていった場合、おばけが出るのはR820Tと同様です。
通常使用の目安は29.7dB
最後に、MN88472はなんとPanasonic製のDVB-T/T2/C復調器です。
尚、Windowsベースのドライバは提供されていませんので、DVB-C(時としてISDB-Cチューナーとして)使うことは出来ませんでした。
(DVB-Cドライバは存在しますが、専用アプリのみで、BDAに対応する気は無いように思います。専用アプリはシンボルレートを5274に変更できません。もしISDB-Cのチューナーが欲しいのならMygicaのT230Cがオススメです。使えました。)
参考:http://blog.palosaari.fi/2013/10/naked-hardware-14-dvb-t2-usb-tv-stick.html
次に消費電力です。
SDR非起動時の待機電力と、使用時の消費電力。R820Tチューナーの爆熱と比較すると非常に優秀に思います。
基本的にR820Tベースで動くソフトウェアであれば動くようです。
FC系チューナーには対応しないソフトは結構多いですので、消費電力を下げる(ex.モバイル環境など)でオススメかもしれません。
コネクタがPALで不便かもしれないので適当に付け替えましょう。